何かを選ぶとき

2020.10.30

僕は女性のショッピングに付き合うのが好きです。
何時間でも一緒にショッピングできる自信があります。歩き回るので、肉体的に疲れることは否めませんが、精神的には全く苦になることはありません。

様々なブランドの洋服を手にとったり、眺めているのももちろん楽しいのですが、それよりも一緒に買物をしている女性の姿に心惹かれてしまうのです。

すぐには決断できずに悩ましい表情を浮かべながらも、活き活きと歩き回る姿。
どんな年齢の女性でも、欲しい物を探している姿や眼は、まるで少女のように純粋に輝いています。
そして、本当に自身にフィットしたものを見つけた時の表情は、喜びに溢れたとても美しい笑顔を見せてくれます。

買い物を終えた女性は、話し方や、仕草もなんとなく前と変わって、より魅力的になっているのも、一緒にいて楽しい。

本当に欲しいものを選択できるようにすること。
これは簡単なようで、実は意外に難しいものです。

服の場合、自分の欲しいもの、着たいものが必ずしも、似合うとは限りません。
特に生地の色は、着る人の肌の色、髪の色などによって大きくその人の印象を変えてしまいます。

青みがかった肌色質の人と、黄みがかった肌色質の人とに、簡単に分けることができますが、基本的には青系の人は、寒色系(暗めの色)。
黄系の人は暖色系(明るめの色)を選ぶと、肌の色が血色よく、健康的に見えると言われています。(一概には言えない場合もあります)

しかし、僕がお会いする女性のほとんどが大体のばあい、真逆のものを選んでいることがとても多いことに気づきます。
とても美人なのに、なんとなく疲れて見えたり、暗い印象を感じてしまう。喋り方も仕草もなんとなく重たい。

誰かの真似や、誰かに植え付けられた印象を長い間、自分らしさだと思ってしまうことは、誰でもあることだと思います。
けれども、ちょっとしたことを知るだけで、物の選び方が変わり、自分自身を理解して、魅力的に変化させ、表現することは
実はとても簡単なことなのです。

本当に似合う服や靴を選んで、鏡に写った自分自身に眼を大きくして感動している女性の姿は、いつ見ても美しい光景だと、僕は思います。